《海辺のカフカ》摘译49章(17)
「いつ東京に帰る?」
“什么时间回东京?”
「今からもう帰ろうと思います」
“现在就想走吧。”
「夕方まで待たないか?図書館を閉めてから、僕の車で駅まで送ってあげるよ」
“不等到傍晚吗?等关闭图书馆后,我用车送你到车站。”
僕は少し考えてから首を振る。「ありがとう。でもたぶん、今すぐ出ていったほうがいいと思うんです」
我想了想之后摇头。“非常感谢。可是,还是现在马上出发为好。”
大島さんはうなずく。彼は奥の部屋から丁寧に包装した絵を持ってきてくれる。それから『海辺のカフカ』のシングル盤も袋に入れて僕に手渡す。
大岛点头。他从里面的房间拿出精致包装的绘画递给我。然后把《海边的卡夫卡》音乐光盘也放进袋中交给我。
「これは僕からのプレゼント」
“这是我给你的礼物。”
「ありがとう」と僕は言う。「最後にもう一度、二階の佐伯さんの部屋を見たいだけど、かまいませんか?」
“谢谢。”我说。“最后一次,我到二楼佐伯房间去看看,可以吗?”
「もちろん。好きなだけ見ればいい」
“当然了。若是想看随便看了。”
「大島さんも一緒に来てくれますか?」
“大岛一起来看看吧。”
「いいよ」
“好的。”
僕らは二階にあがって、佐伯さんの部屋に入る。僕は彼女の机の前に立ち、その表面を手でそっと触ってみる。そしてそこに時間をかけて吸い込まれていったもののことを思う。机の上に顔を伏せていた彼女の最後の姿を、頭の中に思い浮かべる。それからいつも窓に背を向けて、熱心に書き物をしていた彼女の姿を思い出す。僕はいつも佐伯さんのためにコーヒーを運んでいった。ドアは開かれたままの戸口から中に入ると、彼女は顔をあげて僕を見て、いつも同じように微笑んだ。
我们上到二楼,来到佐伯的房间。我站在她桌子的前面,用手触摸一下其桌面。回想起在这里消磨时间而发生的事情。在脑中浮现出她最后爬在桌子上面的身影。她一直背朝窗户,热心地写什么东西。我则总是给佐伯送上咖啡。从打开的房门进来走到中央,她抬起头望着我,总保持一种微笑。
发布于 北京
