25-08-26 22:39

《海辺のカフカ》摘译49章(5)
僕はうなずいて返事を待つ。彼はバックミラーで後方のなにかを点検し、それからまた前方に視線を戻す。
我点头等待回答。他用后视镜查看了一下车的后方,然后把视线又回到前面。

「俺はその話を今まで誰にもしていない」と彼は言う。「弟にもしてないんだ。弟というか妹というか、なんでもいいけど、まあ弟だ。弟は兵隊たちのことはまったく知らない」
“那些事至今我对谁都没有说过。”他说。“连弟弟都没有说。叫弟弟也好叫妹妹也好,那还是叫弟弟吧。有关当兵的事弟弟完全不知道。”

僕は黙ってうなずく。
我默默点头。

「そして俺はその話をこの先たぶん誰にもしないだろうと思う。たとえ君に対してもだ。そして君もたぶんその話をこの先誰にもしないだろうと思う。たとえ俺に対してもね。俺の言っている意味はわかるかい?」
“我想对那个故事,在这之前对谁都不想说。即便是对你。而且大概你也是这样想,对谁也不说。比如说对我。我说的意思你明白吗?”

「わかると思います」と僕は言う。
“明白。我是这样想。”我说。

「どういうことだと思う?」
“是不是在想,那算是怎么回事呢?”

「言葉で説明してもそこにあるものを正しく伝えることはできないから。本当の答えというのが言葉にはできないものだから」
“因为用语言说明的话,也不能正确地讲清楚那些事。若是准确地回答,用语言是讲不清楚的。”

「そういうことだ」とサダさんは言う。「そのとおりだ。それで、言葉で説明しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのがいちばんいい」
“正是那样的。”萨达说。“正是那样。因此,即便是用语言讲不清楚的话,那还是不说为最好的。”

「たとえ自分に対しても?」と僕は言う。
“比如说即便对自己?”我说。

「そうだ。とたえ自分に対してもだ」とサダさんは言う。「自分に対しても、たぶんなにも説明しないほうがいい」
“正是。即便是对自己。”萨达说。“即便是对自己,大概什么也不说是最好的。”

サダさんは僕にクールミント・ガムをすすめる。僕は1枚とって食べる。
萨达递给我薄荷口香糖。我拿了一个吃下去。

「サーフィンをやったことはある?」と彼はたずねる。
“做过冲浪吗?”他问。

「ありません」
“没有。

发布于 北京