大阪桐蔭・西谷監督「黒川抜きでは来られなかった」 涙の主将かばう
(19日、第108回全国高校野球選手権大阪大会4回戦 大阪立命館3―2大阪桐蔭=延長10回タイブレーク)
大阪桐蔭が1点を追う延長十回裏、2死満塁。一打逆転サヨナラの可能性がある一方、凡退すればチームは負ける。極限の場面で黒川虎雅主将(3年)に打席が回った。
チームは昨夏の大阪大会決勝で敗れるなど、昨年は、春も夏も甲子園に出場できなかった。「どうしたら甲子園に出られるのか、どうすれば勝てるのか」。ずっと悩み続けてきた。
昨秋の近畿大会で4強入りを果たした。選抜大会に選出されると、決勝では智弁学園(奈良)を破って4年ぶり5度目の優勝を果たした。
だが、今春の近畿大会府予選は準決勝で負けた。『きっと勝てるだろう』という余裕があったんじゃないか」。深く悩んだ。「夏やり返そう。春で終わったチームと言わせないぞ」。チームメートと誓い合った。
延長十回の最後の打席、直球を振り抜いたが、投ゴロに倒れた。一塁を駆け抜けると、天を仰いだ。「あそこで打ち切れなかったのが自分の弱さ」。自分を責めた。
しかし、西谷浩一監督は「黒川抜きでは、ここまでこられなかった。何もかも彼に背負わせてはいけなかったが、よくやってくれた」とかばった。
黒川主将は西谷監督の言葉を伝え聞くと、流れる涙をぬぐった。「でも、やっぱり勝ちきれるキャプテンになれなかった」。再び涙がこぼれた。
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