〈つづき〉
「黒い鷲」や“虹”といえば、不思議な体験がある。
それはまだ
2026年「The MELT」のオファー前だった。
岡山県の倉敷での仕事の際
美観地区に到着すると
目の前に虹が出た。
いらっしゃいませ、と
言われているんじゃないかと思うほどの
大きな、大きな、虹。
虹のお出迎えは、その後
不思議なほど、さまざまな場所で続いた。
◇
札幌、小樽、洞爺湖、函館、と
母とふたりで北海道旅行をしたときのことだ。
父との思い出を辿り
洞爺湖と内浦湾を一望できるホテルから
湖をみると、大きな虹がかかった。
宿泊した3日間のうち、それは何度も続いた。
そして必ず、大きな黒い鳥が一羽飛んでいった。
父の話をすると、動かないはずの眼鏡ケースが
カタッと音を立てたりもした。
洞爺湖から函館へと向かう日
泊まり先のウィンザーホテルの皆様に
お礼と別れを告げると
バトラーさんが一枚の写真をプレゼントしてくれた。
「気持ちの良い青空が広がる太平洋を
おふたりにお目にかけたいと写真を撮りましたら
私の視界に、気持ち良さそうに
一足先に函館方面へと、のびのびと飛んで行く
鳥さんの姿が写りました。
思えば思うほど、これはまこと様だと
感じるものがございました」と。
それから数ヶ月後の京都でも
母と街を歩きながら、父の話をしていると
ずーっとついてくる鳥がいて
商店街のアーケードの切れ目のあたりで
その鳥はぐるりと旋回した。
よく見ると、それは黒い鷲だった。
そんな体験が続いた数日後
「The MELT」のオファーがあった。
プロデューサーからは
『「黒い鷲」を再演してほしい。
そして、ぜひ「虹の向こうへ」を歌って欲しい』と。
こっっっっわ!
という冗談はさておき
そんな偶然がたくさん重なり
私は無事「The MELT」へと誘われたのです。
さて・・・
5年ぶりの「黒い鷲」はいかがでしたか。
前回と同じく、宙吊りのイメージだったのですが
今回はなんと、かなだいと一緒に
私も滑るという演出でした。
かなだいは5年前から素晴らしかったですが
さらにさらに成熟したスキルと、絆と信頼の
アイスダンスだったのだと思います。
私はというと
5年前のダイヤモンドの歌手役での
白いキラキラな衣装から一変し
色は黒へ、また肩には鷲のような羽がつき
「鷲は、実は、わし(私)でした (^_−)−☆」という
オチ・・・いえ、着地がありました。
かなり気に入ってるんですよ、あの衣装。
彼らが望むのならば
いつでも、レコーディングします。
そして、次回また
再再演する機会があるとするならば
きっと、私もリフトされてると思います。完
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アイスショー「The MELT -Cross of Roots-」
M16 「黒い鷲」
高橋大輔、村元哉中 × 平原綾香
振付 : 高橋大輔、村元哉中
