《海辺のカフカ》摘译49章(10)
甲村図書館に着いたのは午後の1時前だ。サダさんは僕を図書館の前で降ろすと、自分は車から降りず、エンジンも切らず、そのまま高知に引きかえす。
在下午1点钟之前我们到达甲村图书馆。萨达让我下车,他自己不下车,也不关停车,然后直接返回到高知。
「ありがとう」と僕は言う。
“谢谢你了!”我说。
「そのうちにまた会おう」と彼は言う。
“今后还会见面的。”他说。
そして窓から手を出して短く一度だけ振り、太いタイヤを軋ませて行ってしまう。大きな波と、彼自身の世界と、彼自身の問題の中に戻っていく。
然后从窗口伸出手简短地挥一挥,驱动宽大的轮胎行驶起来。返回到巨大的波浪、自身的世界以及自身的问题当中去。
僕はリュックを背負い、図書館の門をくぐる。きれいに刈り込まれた庭の草木の匂いをかぐ。図書館を最後に見たのは何ヶ月も前のような気がする。しかし考えてみれば、それはたった4日前のことなのだ。
我背上行李包,走进图书馆大门。闻到了被整理的很美丽的庭院的草木味道。觉得最后看到图书馆已经是几个月前的事情了。可是再想一下,那也只是4天前的事情。
カウンターには大島さんが座っている。彼は珍しくネクタイをしめている、真白なボタンダウン・シャツに、辛子色と緑のストライプのタイ。長袖を肘まで折って、上着はなし。彼の前には例によってコーヒーカップが置かれ、机の上には削りあげられた二本の長い鉛筆が並んでいる。
大岛坐在柜台中。他系着很珍惜的领带。穿着雪白的衬衣和茶绿色的领带。把长袖挽到肘子处。没有外上衣。在他前面照常放有咖啡杯,桌子上并放有削好的两支铅笔。
发布于 北京
