《海辺のカフカ》摘译49章(7)
彼は塀のところでトラックを降り、ゲートを閉めて鍵をかける。ゲートを何度か揺すって、それが開かないことをたしかめる。
他在塀墙前下了车,关上大门用钥匙锁上。摇动几次,确认一下不能打开。
そのあと僕らはずっと黙っている。彼はFMラジオの音楽番組をかけっぱなしにして、運転をする。でも彼がそんなものをろくに聴いていないことはわかる。ただなにかのしるしみたいにかけているだけだ。トンネルに入って放送が途切れ、雑音だけになっても、まったく気にしない。エアコンは壊れているので、高速道路に入ってからも窓はずっと開け放しになっている。
之后我们一直沉默。他一直开着FM广播音乐节目,驾驶着车。可是他明白并不是在认真地听着。那只是在弄成一种什么样的信号。进入隧道后广播中断,只剩下杂音,对此一点也不在乎。因为空调坏了,进入高速公路那后窗户也一直开着。
「もしサーフィンを習いたいのなら、俺のところに来るといい」とサダさんは瀬戸内海が見えたあたりで言う。「空いている部屋はあるから、好きなだけ泊まれる」
“若是想学冲浪,就到我这里来。”萨达一边看着濑户内海一边说。“那里有空房子,只要喜欢就能住。”
「ありがとう」と僕は言う。「いつか行きます。いつになるかはわからないけど」
“谢谢!”我说。“找时间去。什么时间去现在还不能确定。”
「忙しいのか?」
“那么很忙呀?”
「解決しなくてはならないことがいくつかあると思うんです」
“还有几个必须要办理的事情。”
「それは俺にもある」とサダさんは言う。「自慢じゃないけどな」
“那样说的话我也有。”萨达说。“并不是骄傲。”
そのあとまた長いあいだ僕らは口をきかない。彼は彼の問題について考え、僕は僕の問題について考える。彼はじっと前方に目を据え、ハンドルの上に左手を置き、ときどき煙草を吸う。彼は大島さんと違ってスピードを出さない。右腕の肘を開け放した窓枠に載せ、法定速度でのんびりと走行車線を走っている。ほんとうに遅い車が前にいるときにだけ追い越し車線に移り、面倒そうにアクセルを踏み込み、すぐにまた走行車線に戻る。
之后很长时间我们都没有说话。他在思考他的问题,我在思考我的问题。他把目光集中到前方,把左手放在方向盘上,不时地抽烟。他和大岛不同,速度提不上来。右手腕放在打开的窗框上,以法定的速度悠闲地跑在行车道上。若遇到真的行速很慢的车,就变动到超车道上,看似很麻烦地踩上油门,然后再马上回到行车道上。
发布于 北京
