《海辺のカフカ》摘译49章(4)
彼はそれからしばらくのあいだ黙りこんで、ハンドルにおいた両手に意識を集中している。長いカーブがつづく。太いタイヤが小石を崖の下にはじきとばしていく。ときどき道端にカラスがいた。彼らは車が近づいてきても避けず、僕らが通り過ぎていくのを、珍しいものでも見るようにじっと眺めていた。
他之后沉默了一会,把两手放在方向盘上集中精力。长长的弯道在延伸着。宽大的轮胎将小石子碾压到悬崖下面。不时地在路边有乌鸦。它们也不回避驶近的汽车,很珍惜地望着我们从这里通过。
「兵隊には会ったかい?」とサダさんはなんでもなさそうに僕にたずねる。まるで時刻でもたずねるみたい。
“见到当兵的没有?”萨达毫无思索地问我。还像是要问清具体时间那样。
「二人連れの兵隊のことですね」
“是两个当兵的。”
「そうだ」とサダさんは言う。そして僕の横顔をちらりと見る。「君はそこまで行ったんだ」
“是吗?”萨达说。接着瞥了一下我的侧脸。“你还去了那个地方!”
「はい」と僕は答える。
“是的。“我回答到。”
彼は右手でハンドルを軽くさばきながら、長いあいだ沈黙している。一切の感想を言わない。表情も変化しない。
他用右手推转着方向盘,沉默了很长时间。没有说所有的感想。表情也没有变化。
「サダさん」と僕は言う。
“萨达。”我说。
「うん?」と彼は言う。
“嗯?”他说。
「十何年か前にあの兵隊たちに会って、そのときになにをしたんですか?」と僕は質問する。
“十年多前的时候你和当兵的见面,那个时候做什么了?”我问道。
「俺があの兵隊たちに会って、そこでなにをしたか?」と彼は僕の質問をそのままもう一度繰りかえす。
“我和那些当兵的见面,那个时候在那里做什么了?”他把我说的话原封不动地重复一遍。
发布于 北京
