yamoli
25-08-24 17:00

《海辺のカフカ》摘译49章(3)
「僕にはとても親切にしてくれました」
“对我是非常亲切的。”

サダさんはうなずく。「親切にしようと思うと、とても親切になる」と彼は手短に意見を述べる。
萨达点头说:“只要想亲切,那就特别亲切了。”他简要地说明看法。

僕はトラックの助手席に乗り、リュックを足もとに置く。サダさんはエンジンをかけ、ギアを入れ、最後に窓から首を出してキャビンを外側からもう一度ゆっくりと点検し、それからアクセルを踏む。
我坐到副驾驶员席位,把背包放置脚下。萨达启动发动机,插入钥匙,最后从窗户探出头从外侧慢慢地检视一次房子,然后踏上车脚板。

「俺たち兄弟の数少ない共通点のひとつはこの山小屋だ」とサダさんはなれた手つきでハンドルを切り、山道を降りながら言う。「二人とも、ときどき気が向くとこの山小屋にやってきて、一人きりで何日か過ごす」
“我们呢兄弟很少的共同点就是这个小房子。”萨达用很熟练的动作操作方向盘,从山道向下行驶。“两人都是,偶尔有种感觉就到这个小屋子来,一个人在这里过几天。”

彼は自分がいま口にしたことについてひとしきり考察を加え、それからまた話をつづける。
在他思考了自己所说的事情之后,然后接着说。

「ここは俺たち兄弟にとっていつも大事な場所だったし、今でもそれは同じだ。ここに来ると、力のようなものを受けることができる。静かな力だけどね。俺の言っていること、わかるかい?」
“这个地方对我们兄弟来说都是非常重要的地方,到现在也同样。一旦来到这里,就能承受所谓的力量那种东西。只是安静的力量。我所说的东西,你明白吗?”

「わかると思います」と僕は言う。
“明白的。”我说。

「君にはわかるだろうと弟も言っていた」とサダさんは言う。「わからない人間には永久にわからない」
“弟弟说你会明白。”萨达说。“不能明白的人永远也不会明白。”

色褪せた布製のシートには白い犬の毛がたくさんついている。犬の匂いに混じって、乾いた潮の香りもした。そしてサーフボードに塗るワックスの匂い。煙草の匂い。エアコンの調整つまみがとれてなくなっている。灰皿には煙草の吸殻がつまっている。ドアのポケットにはむきだしのカセットテープが手当りしだいに突っ込んでいる。
在褪色的布制的表套上面有很多白色的狗毛。混杂着狗的味道,也带有干燥剂味道。而且还有往冲浪板上涂有的蜡的味道。香烟的味道。车内已经吻不到空调工作的味道。在烟灰缸里面还有烟蒂。在门匣子里面放着没有包装的磁带,无头绪地乱放着。

「何度か森に入りました」と僕は言う。
“去过几次森林吗?”我说。

「深く?」
“到很深奥的地方?”

「はい」と僕は言う。「大島さんにはあまり深く入っちゃいけないと注意されていたんですが」
“是的。”我说。“大岛可给我说过,注意不要去太深奥的地方。”

「でも君はかなり深く入った」
“可是,你去了很深奥的地方。”

「はい」と僕は言う。
“是的。”我说。

「俺も一度決心して、かなり奥深く入ったことがある。そうだな、もう10年以上前にことだけどさ」
“我也一次下定决心,去了相当深奥的地方。是的,那已经是10年以前的事情了。”

发布于 北京