《海辺のカフカ》摘译47章(20)
入り口はまだ開いている。夕暮れまでには時間がある。僕は二人の兵隊に礼を言う。彼らは銃を下ろし、前と同じように大きな平べったい石の上に腰をかける。背の高い兵隊は草を口にくわえる。彼らはやはり息ひとつ切らしていない。
那入口还打开着。离傍晚还有一段时间。我向两位士兵回礼。他们把枪放下来,和以前一样坐到那巨大的平板石头上。个子高的士兵嘴中还吊着草。他们还是一点也不喘气。
「銃剣のことは忘れないようにね」と背の高い兵隊が言う。「相手を刺したら、それをぎゅっと横にねじるんだ。そしてはらわたを裂く。そうしないと、君が同じことをやられる。それが外の世界だ」
“不要忘了那个有关刺刀的事。”个子高的士兵说。“若是刺伤了对方,他会马上倒下。然后内脏就破裂。若不那样做的话,你也同样会被刺伤的。那是外面的世界。”
「でもそれだけでもない」とがっしりしたほうが言う。
“但是也不只能那样。”粗壮的士兵说。
「もちろん」、背の高い兵隊が言う。そしてひとつ咳払いする。「僕は暗い側面を語っているだけだ」
“当然了。”个子高的士兵说。接着自己咳嗽了一下。“我只是说了黑暗的一面。”
「それに善悪を判断するのがとてもむずかしい」とがっしりした兵隊が言う。
“就此判断善恶那是非常困难的。”粗壮的士兵说。
「しかしそれはやらなくちゃならないことだ」と背の高い兵隊が言う。
“那么就必须要做了。”个子高的士兵说。
「もうひとつ」と背の高いほうが言う。「ここをいったん離れたら、目的地に着くまで、君は二度とうしろを振りかえっちゃいけないよ」
“还有,”个子高的士兵说。“一旦离开这里,在到达目的地之前,你就不能再次朝回看。”
「それはとても大事なことだ」とがっしりしたほうが言う。
“那是非常重要的事。”粗壮的士兵说。
「さっきはなんとか切り抜けられた」と背の高いほうが言う。「でも今度はほんとうに真剣な話だ。そこに着くまで、うしろを振り向いちゃいけない」
“刚才已经突围出来了,”个子高的士兵说。“这次可是非常认真的话。在到达那里之前不许再回头看。”
「ぜったいに」とがっしりしたほうが言う。
“绝对的。”粗壮的士兵说。
「わかりました」と僕は言う。
“明白了。”我说。
僕はもう一度礼を言い、二人に別れを告げる。「さよなら」と僕は言う。
我再次施礼,与二人告别。“再见。”我说。
彼らは立ち上がり、かかとを合わせて敬礼をする。僕は彼らに会うことはもう二度とないだろう。僕はそれを知っている。彼らもそれを知っている。そのようにして僕らは別れる。
他们站起来,后跟合并敬礼。我不会再与他们二次见面了。我知道那些。他们也知道那些。我们就那样告别了。
发布于 日本
