yamoli
25-07-29 13:02

《海辺のカフカ》摘译47章(19)
通りにはやはり人の姿は見えない。盆地を横切って美しい川が流れ、通りに沿って小さな建物が並び、等距離を置いて電柱が地面に濃い影を落としている。僕は一瞬そこに凍りついてしまう。たとえなにがあろうとそこに引き返さなくてはと思う。せめて夕暮れまでそこにとどまろう。夕暮れになれば、ズックの袋を持った少女が僕の部屋にやってくる。僕が必要とすれば、彼女はいつもそこにいる。胸が急に熱くなり、強い磁力が僕をうしろに引き戻す。足がまるで鉛を埋め込まれたみたいに動かなくなる。ここを過ぎてしまえばもう二度と彼女に会うことはできないんだ。僕は声をかけようとする。僕は時間の足どりを見失ってしまう。前を歩いていく兵隊たちの背中に声をかけようとする。僕は戻らない、やっぱりここにとどまります、と。でもそれは声にならない。言葉は生命を失ってしまっている。
在街道上照样还是看不到人影。横穿盆地的美丽的小河流淌着,沿街而建筑的小建筑物并列着,等距离的电线杆子朝地面投下浓黑的影子。我一瞬间冻结在那里。假如有什么的话必定会把我吸引回去。可是在傍晚之前我必须回到那里。傍晚的时候拿着帆布袋子的少女会来到我的房间。若是我需要,她会总呆在那里。胸口突然发热,强大的磁力将我吸引到后面。那脚步像是被灌了铅那样不能动弹。走过这里之后恐怕就不能再和她二次见面了。我想发出声音。我丢失了时间的脚步。士兵们在前面走着,想向其背后发出声音。我不朝前走了,还是坚定地留在这里吧。但是没有发出声音。语言已经失去生命。

僕はそのとき空白と空白とのあいだにはさみこまれている。なにが正しくなにが正しくないのか見きわめることができない。自分がなにを求めているのかさえわからない。僕は激しい砂嵐の中にひとりで立っている。自分がのばした手の先だって見えない。どちらに行くこともできない。骨を砕いたような白い砂が僕をすっぽりと包んでいる。でも佐伯さんがどこかから僕に語りかける。「それでもあなたは戻らなくちゃいけないのよ」と佐伯さんはきっぱりと言う、「私がそれを求めているのよ。あなたがそこにいることを」
我在那空白和空白之间被夹着。不能分辨清楚什么对什么错。连自己在索求什么都不清楚。我一个人独自站在狂暴的风沙中。看不见自己伸出的手指头。哪里也不能去。像碎骨的白沙紧紧包围着我。可是佐伯是从哪里对我说:“可是你必须要回去。”佐伯清晰着说着。“我在祈求着。你一定要呆在有生命的那里。”

呪縛がとける。僕はもう一度ひとつになる。僕の身体に温かい血が戻ってくる。それは僕が彼女からゆずられた血だ。彼女の最後の血だ。次の瞬間には僕は前を向いて、兵隊たちのあとを追っている。僕は角を曲がり、そして山あいの小さな世界は視界から消える。それは夢と夢のはざみに呑み込まれてしまう。そのあとは森の中を抜けることだけに意識を集中する。道を見失わないこと。道からはずれないこと。それがなによりも重要だ。
解开咒语。我又变成一个人了。我身中温热的血又回来了。那是我从她那里吸取过来的血。那是她最后的血。接着后面一瞬间我朝前紧追到那俩士兵的后面。我拐过角,接着山崖后面的那个小小的世界从视界消失。它被梦与梦之间的缝隙吞噬了。之后开始集中意识专心穿越森林。没有迷路。没有脱离开道路。那比什么都重要。

发布于 日本