yamoli
25-07-26 15:12

《海辺のカフカ》摘译47章(16)
彼女は去っていく。ドアを開け、振り向かずに外に出る。そしてドア
を閉める。僕は窓辺に立ち、彼女の後ろ姿を見送る。彼女は足早にどこかの建物の陰に姿を消してしまう。僕は窓枠に手を置いたまま、彼女が消えてしまったあたりをいつまでも眺めつづける。彼女はなにか言い忘れたことを思い出して、また戻ってくるかもしれない。でも佐伯さんは戻ってこない。そこにはただ不在というかたちが、くぼみのように残されているだけだ。
她离去。打开门,连头也不回朝外走。然后关上门。我站在窗边,目送她的背影。她快步地消失在建筑物的阴影当中。我扶着窗框,一直翘望着她消失的那个地方。她也许会想起忘记说什么了,还会回来。可是佐伯没有回来。那里只是不存在的形状,只是留下坑坑洼洼。

眠っている蜂が目を覚まし、僕のまわりをしばらく飛びまわる。そしてやがて思い出したように、開いた窓から外に出ていく。太陽は照りつづけている。僕は食卓に戻り、椅子に腰を掛ける。テーブルの上の彼女のカップには、まだ少しハーブ茶が残っている。僕はカップには手を触れず、そのままにしておく。そのカップは、やがて失われるはずの記憶の隠喩のように見える。
正在睡觉的蜜蜂醒了,在我的周边飞转了一会儿。接着马上想起什么那样,从打开的窗户那里飞了出去。太阳还在照射着。我回到餐桌,坐到椅子上。桌子上的杯子中还残剩一点茶。我没有用手去接触那杯子,就那样放置好。能看出,那个杯子像是马上要丢失的记忆的隐喻。

发布于 日本