yamoli
25-07-24 13:45

《海辺のカフカ》摘译47章(14)
そう、僕にはその答えはわかっている。でも僕にも彼女にも、それを言葉にすることはできない。言葉にすれば、その答えは意味を失ってしまうことになる。
是的。对我来说已经清楚了。但是无论对我还是对她,不能用语言表达。若是用语言来表达则失去了其意义。

「私は遠い昔、捨ててはならないものを捨てたの」と佐伯さんは言う。「私がなによりも愛していたものを。私はそれがいつか失われてしまうことを恐れたの。だから自分の手でそれを捨てないわけにはいかなかった。奪いとられたり、なにかの拍子に消えてしまったりするくらいなら、捨ててしまったほうがいいと思った。もちろんそこには薄れることのない怒りの感情もあった。でもそれはまちがったことだった。それは決して捨ててはならないものだった」
“在很远的过去,我丢掉了应该丢掉的东西。”佐伯说。“扔掉了比什么都更爱的东西。我非常恐怖在什么时候能够丢失他。但是没有办法,我不能用自己的手把他丢掉了。被掠夺了,或是利用什么机会消失,还是丢掉为好。当然了在那里非浅薄愤怒的感情也有。可是那是没有办法的。那是必须要丢掉的。”

僕は黙っている。
我没有说话。

「そしてあなたは捨てられてはならないものに捨てられた」と佐伯さんは言う。「ねえ、田村くん、あなたは私のことを許してくれる?」
“既然你是必须要丢掉的东西而被迫丢掉。”佐伯说。“那个,田村,你允许我这样做吗?”

「僕にあなたを許す資格があるんですか?」
“对我,有允许你的资格吗?”

彼女は僕の肩に向かって何度かうなずく。「もし怒りや恐怖があなたをさまたげないのなら」
她向我的肩头几次点头。“假如愤怒和恐怖不阻碍你。”

「佐伯さん、もし僕にそうする資格があるのなら、僕はあなたを許します」と僕は言う。
“佐伯,假如我有那样的资格,我会允许你的。”我说。

お母さん、と君は言う、僕はあなたを許します。そして君の心の中で、凍っていたなにかが音を立てる。
母亲。你说,我允许你。而且在你心中,冻结的什么东西发出了声音。

发布于 日本