anananananananananan
24-02-13 00:21 微博认证:微博原创视频博主

柔軟なエネルギーの発露とまごころ・目黒蓮;ヨコハマ映画祭・最優秀新人賞によせて
02/12/2024 / 最終更新日 : 02/12/2024 komodon-z 映画・ビデオ
「ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞 目黒蓮」

映画評論家・内海陽子

 ふだんの生活で、非の打ち所がない美男子に会ってもおもしろくもなんともない。そういう男はたいてい自意識が強く他者に気が回らず、そのくせ他者の賞賛を求めるものだから、つまるところこっけいな輩に成り果てている。現実における美男子はせいぜいそんなものだが、虚構の中の美男子は違う。彼らは良く練られた物語の中で、美とはあまりかかわりのなさそうな人々に、特別な夢を届けることができる。

 虚構の世界で目黒蓮に与えられた役目はそういうものだと思うが、現実の彼は非の打ち所がないわけではない。たとえば笑い声だ。『月の満ち欠け』(廣木隆一監督)の舞台挨拶を見ていたら、大泉洋の快活なおしゃべりに対する目黒蓮の笑い声がたいへん特徴的だと気づいた。すました美男子のイメージを大きく覆すものなのである。そのとたん、わたしの彼への関心は薄れるどころかむしろ強まり、これから彼はどういう役柄をこなすようになるだろうかと興味津々になった。

 いちずに人妻(有村架純)を恋い慕う青年を演じた『月の満ち欠け』では「僕は苦しくても平気です」と言ってのけるが、そこになんの衒いもなくあやしげなところもない。現実ではまちがいなく嘘に聞こえるこの一言が、妙なるまごころの声に聞こえる。新しい人の出現はいいな、と思うのはこういうときだ。誰もがそのうち手垢がついて、いや観る人たちがぶしつけな手垢をつけて、まごころを汚してしまう。だが、きっといつまでも汚されないまごころがあるはずで、わたしたちはいつも新しい人にそういうものを求める。

『わたしの幸せな結婚』(塚原あゆ子監督)の目黒蓮は、不幸な娘(今田美桜)が憧れる王子様というよりも、力を秘めた娘が救う対象としての、貴公子の暗さをほどよくまとって、すばらしくセクシーである。彼は彼女への恋心によってみずからの力をかきたてるのであり、ともに生き抜こうとすることで互いにエネルギーを与えあう。この物語は“異能者”の世界を華々しく描くが、じつは誰の胸にも眠っている“才能”を掘り起こすためには何をすればよいか、が象徴的に描かれていると見るべきだろう。

 どんな世界においてもそうだが、新しい人が怖いと思うものはたかが知れている。本当に怖いものは、年を重ねるごとにさまざまな形で次々に現れる。そのひとつひとつにどう向き合っていくかが目黒蓮のこれからの仕事である。どんな状況にも対処できる柔軟性を培いながら、いつまでもまごころを持ち続ける男でいてもらいたい。(第45回ヨコハマ映画祭パンフレット選評での原題は「目黒蓮の何が好きなのか、まだ分からせてもらえない」)

发布于 河南